妊娠初期2 つわりの辛さの日々の始まりに夫は何ができる?

まだまだ妊娠初期で悪阻(つわり)が本格化していきます。男ではこんなに辛い日を過ごすことは健康体では味わうことはないのではないでしょうか?

つわりは個々によってだいぶ異なりますが妻はかなりひどいつわりを味わったとおもいます。その頃の日記です。


6週目

昨日から変わらずの気持ち悪さで早朝から唸っている。

でもツライながらも会社の準備をして出社する。責任感の強さが突き動かしているのだろう。もしくは昨日よりもツラさに耐えられる体になったのか?

でも悪寒がするということで午後から病院へ行く。特に感染症とかもなさそうなため、つわりのせいと判断されて少しベッドで休ませてもらうものの、茶色おりものが気になるため、KLCへ行く。

内診を行なってもらい異常がないことがわかる。ゆうきの状態も見てもらえて、なんと3.8mmで心拍が確認できた。本当は来週土曜に確認する予定だったのに1週間も早く心拍を確認できて、突然の朗報にビックリさせられた。嬉しいお知らせだ。


朝から果物を食べ、昼間ラーメンを少し食べられたから、落ち着いて来たかと思ったら、午後からはずっと気持ち悪くてトイレとベッドの往復を繰り返し。吐くものも出しきってしまい辛そう。夜も食べられずギブアップ。

22:30に父に車で病院まで送ってもらう。父にはまだ妊娠の報告をしていなく、このタイミングで報告。

1時間近く待たされて、血液検査をしてから点滴をしてもらう。他に処置はできないようだったから帰ることにする。2:30に病院を出る。ずっと待っていてくれた父ありがとう。


ほとんど寝れず、飲食できず、妻は会社を休んだ。午後になって唸り声が聞こえてくる電話が掛かってきて、病院に電話したら入院を勧められたということで、会社を早退する。

入院の準備をして、また父に車で送ってもらう。

入院前に外来で診察をしてもらうと胎児の心拍をちゃんも確認できて一安心。いい子だ。緊急入院のため、2人部屋しか空いておらず、差額ベッド代が発生。でも誰もいないため個室状態でちょっとお得な気分。


入院2日目の朝、犬の散歩でいつも通り過ぎていた小さい神社で参拝をする。困った時だけの神頼みにならないようにします。

気持ち悪いまま朝を迎えたようだけど、日中は比較的ましだったみたい。昼休みに限度額適用認定証の申請を妻の保険組合まで行って渡す。速達よりも速達と自負。

夜病院へ行く時に冷凍みかんが欲しいと無茶ぶりされて、なんとか見つけて持っていく。個室状態の2人部屋は人が入ってきてしまい、少し残念。気持ち悪さも落ち着いていたけど、シャワーを浴びたらまた気持ち悪くなってしまった。

洗濯物を持って帰るが、途中で電車が止まり迂回して帰ることになり、げんなりな帰路。


今日も定時ダッシュでパジャマとタオルを持って病院へ行く。また同室の人がいなくなり個室状態。差額料金は気になるが嗚咽がひどいから個室状態がありがたい。

帰るまでの1時間半、背中をさすさす、とんとんしてあげて、トイレで吐くを繰り返していたよ。何度吐いても胸につっかえている何かが取れず、気持ち悪さがなくならず。


連絡しても何の返事もない1日で気持ちが悪いのが続いているのだろうと想像しながら病院へ行く。今日から少し節約のため病院から駅のバスを使わずに片道25分歩く。

気持ち悪くない姿勢を探し求める妻。ベッドの頭部分を起こして楽な姿勢を取っていたが、見ているこっちとしてみては窮屈そうに見えた。

今日もさすさす、とんとんをして、リクエストされた生ラムネを探しに行くが、病院近くにはなくて、明日持ってくることを約束して帰る


7週目

まだまだ続く入院生活。生ラムネと新品のパジャマを買って持っていく。風呂に入れずに臭くなったパジャマに耐えられなくなったようだ。

今日も気持ちが悪くて相当辛いみたいで、もう嫌だ!いつまで続くの?助けて!と悲痛な叫びに何もできない。胃が荒れて少し吐血もあって、痛み止めの薬も点滴に混ぜて投与した。


やっと週末になり、朝からやったことのない料理を午前中に済ませて、今週分の食事を確保する。午後から病院へ行き、まだできたいなかった入院手続きをする。

リクエストのスイカをタッパーに入れて持って行くと小さい冷蔵庫にはかなりかさばった。

体調の波はあり、気持ち悪さに加えて悪寒もするようで電気毛布を掛けてちょうど良くなったり、波が収まると布団をとってちょうどよくなり慌ただしかった。

血圧も少し高めで血圧を下げる薬も点滴に混ぜて投与した。ずっと横になっているからか肩や腰が凝ってしまうようでマッサージをする。しかしこっちも体力の限界で背中をさすりながら少しウトウトしてしまった。


病院へ行くと雑誌を読んでいて、気持ちの悪くない時間もできたようだ。でも昨夜は眠れず、午前中にやっと眠れた。テレビも観れるくらいの余裕ができてきて、この数日で1番具合が良さそうだ。

それでも気持ちの悪い時間はやってきて、吐いたら少し楽になり、少し眠る。数日ぶりのシャワーを浴びて、体はスッキリしたけどまた気持ち悪くなり悪寒もしていた。

1週間病院へ通い続けてこっちも疲れがたまっていたから少し早く19:00に帰らせてもらう。


平日に毎日病院へ行くのは体力的に辛いのがわかったから、今日は行くのはお休みにした。今朝は比較的快調だったようで、昼にオムライスが食べたくなったようで看護師さんと買い物に行って、昼と夜で半分ずつ食べて完食した。退院がみえてきたかな。

午後にゆうきの診察をして、心拍の確認がちゃんとできた。でも少し小さいのが気になったようだが最初から小さいし、強い子だから大丈夫。


退院の日を決めていいと言われたと連絡が来た。明日は休めないし、もう1日様子を見ても良いかなということで明後日にした。

まだ気持ち悪さはあるものの吐くほどではなかったが、車イスに乗っての移動では酔って吐いた。でも面会に行くと普通に話ができて、つわりの酷さは何処へやら。


今朝も体調が良い1日で良ければ良いで、他の事が心配になる。ゆうきが小さいこととか。そのため、不安を解消するためにいろんな言い回して試みる。ゆうきを信じなさいとか、その不安がゆうきにも伝わるとか、考えてもできる方は妻が元気に生活することしかできないとか、何が正しく安心させてあげられる言葉かはわからないけど、少し安心できたみたい。

明日で退院だから、独身生活も終わる。荷物も持って帰って明日に備える。


退院の日。日課になった犬の散歩の途中での参拝をして病院へ行く。退院の手続きを済ませて移動をする。車イスで酔ったからバスと電車に乗るのが不安だったけど、途中下車せずに到着。

KLCを卒業させてもらうために受付時間ギリギリに飛び込み、2時間以上内診を待つ。内診後の妻の表情が冴えない。モニターに出ている心拍を表す線が横一線で死んだ人のようだった言う。大丈夫と信じながらも、もしダメだったどうしようと、なかなか呼ばれないまま、いろんな想いが巡り極度の緊張が走る。

やっと呼ばれると、あっさり問題なく育っていますと告げられる。心拍164回で1.3センチと大きくなっていた。妻の早とちりで見ていたモニターは心拍とは関係なかったようだ。生きた心地がしないとはこんな状態なのかなと思った。

出産予定日も伝えられた。鬼子母神様にお礼を言って、昼もあまり食べていないのもあって、妻のリクエストで牛角で食べる。今までに見たことのない食欲で点滴生活で食に飢えていたようだ。